◆11番(
日高和広) この現状というのをいろいろ調べると、東京都であるとか、横浜市であるとか、
連携プランがちゃんとした図式で、こうやって
連携していますよというのが出てきます。しかし、地方にこれをあてはめられるかといったら、
交通手段がありませんからまず不可能ですね。
子どもが
小学校が終わって、
放課後に隣り合わせの
放課後こども教室と
児童クラブに行って、これが交互に
連携するなんていうのは、まず
日向では不可能だと思いますし、この
連携という数字も
かなり怪しいと思うんですけれども、この二つの制度ができたのは、互い違いにできたと思うんですけれども、本来ならできた時点で全生徒が希望すれば行ける。それも全部ですよ。
海岸沿いの大きい
学校ではなくて、小さい
学校も全て対象になるようにすべきなのが、この制度の目的であり、本来あるべき姿だと思うんですけれども、
市長はどう思われますか、この件について。
◎
市長(十
屋幸平) 今議員がおっしゃいますように、東京都とかでは
児童館とかいう名称のもとに建物があったり、そういうところで地域の方も含めて
児童クラブという形で運営されているところもありますが、さまざまな地方と都市の条件の違いで、地方においてはそういうことが担われていないということ。 それから、
先ほどの
児童クラブとそれから
こども教室は制度上
縦割りとなっておりますので、例えばものをつくるときにでも、
児童クラブと
こども教室が併存できないという
補助制度等、さまざまな課題があるというふうに認識しておりまして、できましたら、
児童クラブに全員が入れるようなシステム、制度になれば一番いいのかな、望ましい形ではないかなというふうに思っております。
◆11番(
日高和広) 当然、誰が考えても、
事業ができることで手厚いケアの恩恵を受けるという
子どもと、遠方で、実質上、物理的に不可能だから、その恩恵にあずかれない
子どもがいるのは、これほど不公平なことはないと私は考えるんです。 2年ほど前に実際にやっていらっしゃる
園長先生からお話を聞きました。結局、預かっている
園児たちのスペースをとるわけにはいかないから、
かなり狭いところに
小学生のお
兄ちゃん、お姉ちゃんを上げるんですと。しかし、
小学校の高学年ぐらいになったら体重も倍ぐらいになってきますよね。それでも親としては、お父さんもお母さんも働きに出ているから、
子どもに居てもらうより、
園長先生、預かってくださいと、お願いしますと拝み倒されて、ほとんど無償に近い。しかし、その
子たちをずっと預かる間、放っておくわけにもいかないから、
自分たちの仕事を疎かにとは言いませんけれども、結局2階と1階を上ったりおりたりしながら見ているというのが現状です。 おやつはあげるらしいですけれども、おやつの代金はちゃんと
子どもたちの親から預かって。しかし、その中で、ただそこで遊んでおきなさいではいけないわけですから、やっぱり
保育園の
先生たちも遊びを考えたり、自分のところの園児さんと一緒に遊ばせたり。だけど、けががあってはいけない。
体力差もある。これだけのストレスを感じながら、もう本当にこれが終わる
夏休みが終わるのが待ち遠しいとおっしゃっていました。だけど、ふだんの
子どもたちの生活の中でも、暗くならないと帰ってこないから、6時ぐらいまでは預かってくれないかとか、そういうことも、結局地域に根ざしてそういう経営をされているわけですから、どんなに
ボランティア精神に近い、
子どもが好きであっても、
かなりなストレスだと思います。 もし、
子どもさんがけがをされて、これが補償問題となったときには、これは許可制でも何でもないわけですから、多分市のほうでも認めてはいない。結局民事の訴訟問題に発展すると考えるんですけれども、だから私はここに早くから目をつけて、
先ほど部長のほうから、独自に行っている
学童保育を国の補助対象
事業とするには制約があるとありましたけれども、これを補助で行わないといけないという法は多分ないと思うんです。それはそれで補助をいただいてやると。しかし、市のほうでそういうところに、保険だけでもいい、ちょっとした設備だけでも、設備を大幅に改修するとなるとまた話はちょっと違ってくるとは思うんですけれども、そういった考えというか、私は今まで考えつかなかったのかというのが不思議でならないんですけれども、どう思われますでしょうか。これは
市長でも、部長でも。
◎
健康福祉部長(
水野重信) 民間の
保育園の
皆さん方が、今議員がおっしゃったような状況を憂慮されて、大変厳しい
状況の中にもかかわりませず、そういう
子どもたちを
受け入れていただいているということについては、本当に感謝をしておりますし、市として何らかの支援策ができないかというのは、従来からいろいろ検討はしているところではあります。 ただ、私どもも
日向市の
子ども・子育て支援
事業計画等をつくって、
児童福祉の向上に向けた
事業を推進しておりますけれども、現状としては
放課後児童クラブの定数をふやす、あるいは現状では
小学校1年生から3年生までを
受け入れておりますけれども、国の考え方としては、もう小学6年生まで
受け入れなさいというようなことも出てきております。そういうことを踏まえて、
放課後児童クラブあるいは
放課後こども教室の整備・拡充を図るということを現在は重点的に進めていこうという形で計画のほうも策定をしているところであります。 自主的に実施をしていただいている各
保育園等が
かなり厳しい
状況にあるというのは重々承知をしておりますけれども、そういう事情も勘案しながら、今後いろいろ支援すべき部分がないかどうか。特に国においては、全世代型の社会保障制度に切りかえようという方針の転換もなされておりますし、消費税の10%値上げに伴う動きの中で、待機者問題とか保育所の充実が報道されていますけれども、こういう
放課後学童保育等についての支援策等が示される可能性もありますので、国の動きを十分注視しながら、そういう制度が新たに創設されるということであれば、当然採用について前向きに検討してまいりますし、
先ほどお話があった万一に備えての保険料の行政支援等については、できないかどうか、十分前向きに検討していきたいというふうには考えているところであります。
◆11番(
日高和広) ありがとうございます。 どちらにしても、
日向市内の
小学生の
子どもたちが同じ条件で、
保護者の都合であったり、
子どもさん本人の希望であったりで、それには行きたくても行けないという状態が発生しているというのは間違いないと思いますので、また地域からどうしてもと頼まれて、
子どもさん
たちのために一生懸命やっていらっしゃるいろいろな園、大変な数だと思います。調べたものの見本をもらったんですけれども、多分当時はざっくりとした数字しか把握できなかったんですが、
かなりの
保育園、幼稚園の方々が骨を折っていただいていると思いますので、これを市として、ただありがとうと言わずに、何とか最低限の補助をしてあげてほしいと思います。 次にまいりたいと思います。 次に、定住促進についてなんですけれども、実を言いますと、ある方、まだ若い方です、20代前半の女性の方が、サーフィンとか何とかは関係なく、
日向に何かで訪れたんだと思うんですけれども、
日向を気に入って、仕事を探していますと。その仕事をされている方が相談を受けて、そして若い、四国からの方でしたけれども、話を聞いて、
日向市としては、住まいについては相談に乗っていただいて、それは名前は聞いていないんですけれども、総合政策課の方が電話を受けた後に、土日に電話でちゃんと御連絡いただいて、本当にその後も懇切丁寧に相談に乗っていただいた。それは、私は、その人は相談員と思っていましたけれども、相談員さんではないですね、職員の方です。職員の方が大した対応をされて、すごいなと私は思ったんですけれども、少なくともその女性の方は
日向市に対して、温かい土地柄だなと、すごいなというふうに思ったと思うんです。 それで、これをずっと調べてみますと、お試し体験でありますとか、住宅をあっせんしますとか、あっせんだったら手数料を取らないだけで、不動産業の方でもできるわけで、何かちょっとした助けでもできないかなと思って、ちょっと調べてみましたら、延岡市のほうでは多額ではないですけれども、土地を一回に見にくるというので、交通費の補助が少しだけれどもあったり、私の記憶違いだったら申しわけございませんが、多分15年ほど前だと思うんですけれども、美郷町合併前の北郷村で、家族一同で
移住いただいて、賃貸で15年間新築の家に住んでいただいたら、その物件を土地ごと差し上げますという、本当かしらと当時思ったんですけれども、当時私の近しい友達が、門川町の方でしたので、当時通勤が35分ぐらいでした。ですので、真剣に考えようかなというふうに相談を受けた記憶があります。私も普通のサラリーマンをしていましたので、それは本当の話かなと思っては聞いたんですけれども、当時多分物すごく目を引いたと思うんですよ。 ですので、甘えさせるというか、競争をあおるでありますとか、確かに至れり尽くせりで、その制度にのっかっていろいろな補助を受けて、結局定住しませんでしたというのも困るんですけれども、何かここで手を打たないと。
日向市のホームページの中で
日向市
移住定住促進協議会を設置しますと。そこの中にある、
移住相談員という方。これは案ですので、たしか確定はされていないと思うんですけれども、答弁の中で聞いたんですけれども、実際に
日向市でこの
移住相談員と名乗る方は、結局いないということで間違いないでしょうか。
◎
総合政策部長(
大石真一)
移住相談員については、専任ではないんですが、一人増員して、
移住専門の職員を配置しております。
◆11番(
日高和広) 相談員の配置につきましては、
移住相談件数やお
試し滞在施設の
稼動状況を見ながらとありますけれども、今さっき言ったように、
移住したいんです、
日向に住みたいんです、だから
日向市役所に電話をして相談しますという方は、そうそうはいない、たまにはいるんでしょうけれども、インターネットでお
試し滞在施設を見て、ちょっと行ってみようかという人はいるかもしれません。しかし、本当に個人的な民間の普通のつき合いの中で、
日向市が気に入って、住みたいという方が全て相談するわけではないと思うんです。 ですので、こういう制度があります。相談員がいて、頼めばすぐに相談に乗ってくれますよといって、
移住が決まって、定住が落ち着くまでをずっと寄り添うように相談するという相談員の方は、ぜひ私は必要だと思うんですけれども、
市長、こういう考え方は間違っていないと思うんですけれども、どう思われますでしょうか。
◎
市長(十
屋幸平) 今、
日高議員がおっしゃいました例は、私に相談いただきまして、ある縫製会社から四国の27歳か8歳の方だったと思いますが、そこで総合政策課の担当のほうから市営住宅の紹介ということで対応させていただきました。 そういうことがありますので、
先ほど部長が答弁しましたように、相談員としての位置づけではないんですけれども、職員をそういうふうに配置しているということで、そういうさまざまな情報がありましたら、それこそ議員の
皆さんは、それぞれいろいろな形でお声を聞くと思いますので、ぜひ私どものほうにも、御相談をいただければというふうに思っていますし、また気軽に相談しやすいようなホームページ上のアクセスとかも含めて、対応していかなければならないというふうに思っています。
◆11番(
日高和広) 年齢が若いから、経済的にもなかなか余裕がないと。しかし、そういう意欲を持って、
日向を新天地として捉えて考えるという方もおられると思いますので、この(2)で聞いています
移住時の
準備金の無
利子貸し付けとかでも、大きな金額はちょっと無理とは思いますし、これをあそこに行けば借りられるぐらいに考えてもらっても困るんですけれども、しかし、
日向市として進めていく施策の中で、
移住定住を促進していくことに
かなり本気度を
日向市として見せないと、これだけの42
事業所が、この協議会に携わっていると。それにプラス民間のNPO法人、いろいろな団体からNPO法人まで加わって協議会をつくるというふうになっていますので、本気度を見せるという意味でも、広く
移住定住をウエルカムしていますよと広く知らしめる意味と、また思い切った施策をぜひ考えていただきたいと思います。 次に行きたいと思います。 このコン
サルの業務に関して、委員会とかでずっと見ていたんですけれども、
外部委託というのが
かなり見受けられるようになったという感覚で私は捉えていたんです。この件についてどうだこうだということはないんですけれども、先日世界ジュニアサーフィン選手権が自他ともに認める成功をおさめたということで、これは職員の力と、大会にも行ってみましたけれども、おもてなし部会などは、職員の力だけではないと思うんです。民間も巻き込んだ上で、いろいろなおもてなしの
アイデアを出して、短期間の中で、一生懸命その準備をして、これは職員のマンパワーによるところも
かなりあると思います。 市民全体で取り組んだということで、ああいう成功があったんですけれども、そこにコン
サルが入ることで、本来だったら職員がちょっと知恵を絞ればやれるんじゃないかなというふうに私は思うんですけれども、きのうの西村議員の
質問の中でありました赤穂市の話ですけれども、職員にプレゼンをしていただいて、それに対してランキングをつけて提案制度をとっていると。また、意識改革もそこで行っているということなんですけれども、そういうコン
サルに頼らずに職員できちんと
アイデアを出して、それに対してトップが、上司が、しっかりと後押しをして、要するに責任は自分にあるんだけれども、君
たちの自由にやってみよと、一生懸命やってくれと、そのかわりいい数字を残してくれということで、これはそういう体質の問題だと思うんです。 ですから、絶対にコン
サルじゃないとできないことを委託することは全然やぶさかではないんですけれども、このコン
サルに業務を委託するということになれ過ぎてしまっているのではないかなという気がちょっとするんですけれども、
市長、お考えはどうですか。
◎
市長(十
屋幸平) 今、
日高議員が言われましたように、上司のあり方として、武雄市の樋渡
市長がよく例に出されますけれども、あの方の言葉をかりると、ホウレンソウは要らないと。結果だけ出してほしいと。そのかわり責任は自分がとりますということで、図書館の中にCCCという形でいろいろやっておられますけれども、そういう考え方は大事だなというふうに思っておりますし、そういう意味にあって、
先ほど私のほうから答弁させていただきましたように、いわゆるコン
サルに任せなければならないところと、市の職員でやれるところはしっかりと線引きをしてやっていかなければならないと思います。
総合計画におきましても、ほぼ丸投げではなくて、これは職員のほうでしっかりと策定させていただきましたので、そういう意味におきましては、ものによって分けて、コン
サルのお力をかりるところと、それから自前で職員が頑張っていくところと、そのすみ分けをしていく必要があるというふうに思います。
◆11番(
日高和広) 結局、答弁の中では、必要に応じて
外部委託の活用を図る、そして職員の
政策立案能力を最大限に生かすという、多分こういう答弁が返ってくるだろうと思っていましたが、私
たちの感覚で見ていたら、いや、もっと市の職員の
人たちは能力もあるし、私はできると思うんです。この感覚の違いを今ここで議論してもあれですけれども、私は絶対これはできると思うんです。 私どもが委員会のときにいろいろな説明をお聞きして、何となく、これはこういうふうにしたほうがいいんじゃないですかと。これが正しいのか、すばらしい発想なのかは別の問題として、ちょっとしかかかわっていないというか、説明を受けていなくても、私どもでもそういうふうに思うんですから、毎日その業務に携わっている職員の方々は、すごい発想を持っている方がおられると思うんです。 ですので、赤穂市を参考に云々かんぬんではないんですけれども、こういったものの能力を発揮するという意味で、そういうシステムというか、体質というか、そういうものをつくっていただいて、若いから発想がいいのではなくて、どの職員も、何も入ったばかりの職員であろうと、部課長級であろうと、同じレベルで、すばらしいものはすばらしいと言える環境をつくっていかないと、せっかくこれだけの優秀な人材が集まっているんですから、もったいないという思いで私はこの
質問をしたんです。 すみません、私一人でしゃべってしまって、ちゃんと
質問にはなっていないかもしれませんが、こういった思いでいるということです。このことについて
市長、どう思われますか。
◎
市長(十
屋幸平) 今議会におきましても、それぞれの議員の
皆さんから、職員のあり方、それから提案制度のあり方などさまざまな御意見をいただきましたので、やはり風通しがよくて、そして職員の
皆さんが自由に発想していけるような、市役所としての環境づくりは、私を含めて管理職がつくっていかなければならないというふうに思っていますし、先日もちょっとお話ししましたように、ちょっとした
アイデアであったりとか、他の部局のことであったりとかする場合でも、余計なお世話はしないんですけれども、いろいろなことをお節介程度にやっていって、それを聞く耳を持つという風土づくりもやっていかなければならないと思っておりますので、これからまた鋭意努力させていただきたいというふうに思っております。
◆11番(
日高和広) いろいろなところの先進市に視察に行かせてもらいますけれども、全国でも名をはせたところに行っていろいろな話を聞くと、すばらしい発想と、その方式をこちらに持ってくればどうのこうのという話ではなくて、すばらしい人材の話を必ず聞くことができるというのが、ここ何回か行った中での印象です。 ぜひ
日向市としても、職員の方も今以上に頑張っていただいて、すばらしい
日向市にしていただきたいと思います。
質問を終わります。
○議長(
甲斐敏彦) 以上で11番
日高和広議員の
質問を終わります。 これで今
定例会の
一般質問を終わります。 以上で、本日の日程は全部終わりました。 あす8日は午前10時から本会議を開き、
市長提出議案の審議を行います。 本日はこれで散会します。
△散会 午前10時23分...