日向市議会 > 2017-12-07 >
12月07日-05号

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  1. 日向市議会 2017-12-07
    12月07日-05号


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    平成29年 12月 定例会(第7回) 議事日程(第5号)                    平成29年12月7日午前9時30分開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 1、一般質問---------------------------------------出席議員(20名)     1番  甲斐敏彦        2番  松葉進一     3番  若杉盛二        4番  森腰英信     5番  友石 司        6番  治田修司     7番  谷口美春        8番  黒木高広     9番  黒木金喜       10番  近藤勝久    11番  日高和広       12番  三樹喜久代    13番  富井寿一       14番  海野誓生    15番  (欠員)       17番  畝原幸裕    18番  岩切 裕       19番  木田吉信    20番  溝口 孝       21番  柏田公和    22番  西村豪武---------------------------------------欠席議員(1名)    16番  荻原紘一---------------------------------------説明のための当局出席者 市長         十屋幸平     教育長        今村卓也 産業集積物流担当理事         総合政策部長東郷総合支所長            甲斐 敏                大石真一 総務部長       門脇功郎     健康福祉部長     水野重信 商工観光部長     清水邦彦     農林水産部長     海野雅彦 市民環境部長     柏田淳一     建設部長       藤元秀之 教育部長       野別知孝     消防長        吉村 博 上下水道局長     御手洗幸二    会計管理者      稲田利文 監査委員       成合 学     総務課長       黒木升男---------------------------------------議会事務局出席者 局長         吉野千草     局長補佐       濱田卓己 係長         井戸礼子     主査         後藤 仁 主任主事       渡邊麻奈美    主任主事       黒木一義--------------------------------------- △開議 午前9時30分 ○議長(甲斐敏彦) ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(甲斐敏彦) 日程第1、一般質問であります。 質問は、抽せんで決定した順番で行います。 本日は、11番日高和広議員の1名を予定しております。 それでは、11番日高和広議員の発言を許します。 11番日高和広議員。 ◆11番(日高和広) 〔登壇〕おはようございます。 一般質問最後最終日ということで、またきょうは私一人ということで、大変心苦しいんですけれども、おつき合いを願いたいと思います。 それでは、壇上から一般質問通告書に従って一般質問をいたします。 まず1、県立富高実業学校の校歌について。 宮崎県立富高実業学校は、大正5年に東臼杵郡立農業学校として設立され、同11年に県に移管し、宮崎県富高農学校と改称、昭和4年から現在の門川高校富島高校として歴史を刻んできました。 当時の校歌の作詞が宮城県出身の著明な作詞家土井晩翠という方で、皆さん御存じ東京音楽学校中学唱歌、荒城の月を作詞されたことでも有名な方です。しかし、当時のことを記憶している方が非常に少なくなっているのが現状です。 そこで、宮崎県立富高実業学校跡市有地の一角に、この学校歴史と校歌を刻んだ記念碑をつくってはどうかと考えますが、いかがか。 2、「放課後児童クラブ」と「放課後こども教室」の実態と連携について。 現在、厚生労働省こども課所管放課後児童クラブと、文部科学省、文化生涯学習課所管放課後こども教室の二つが小学生放課後のケアを担っていますが、使う側から見れば同じような役割を持っていると思います。 そこで、以下の質問をいたします。 (1)二つの連携状況はどうなっているのか。 (2)希望者が全て利用できる環境であるのか。 (3)二つの事業とは別に、市内の保育園が独自のボランティア小学生を預かっていますが、その実態とそれらの今後についてどのように考えているのか。 3、定住促進事業の拡大について。 本市は、日向移住定住促進協議会においてさまざまな支援を移住者に行っていますが、まだまだ顕著な数字が上がっているとは言えないと思っています。しかし、近年、本市の環境や将来性に期待を持って、移住を希望されているという話をいろいろなところで耳にするようになりました。 そこで以下の質問をいたします。 (1)移住時の住宅補助など、制度の創設はできないか。 (2)移住時の準備金の無利子貸し付けはできないか。 (3)移住を希望している方への市内見学交通費の補助は。 (4)移住希望者移住者に対する専門相談員の配置は。 4、行政における外部委託コンサルタントの活用について。 近年、行政改革推進のための指針として、多種多様化した自治体の業務を外部委託する範囲が拡大してきている。確かに外部委託することでコストの削減、効率化は図られると思うが、コンサル日向市の将来を託すようなことがあってはいけないと思いますし、外部に委託しなくても職員での対応は十分可能ではないかと考えます。 そこで、以下の質問をいたします。 (1)コンサルの業務に職員がどの程度かかわっているのか。それとも全て任せているのか伺う。 (2)地域の活性化方策などアイデアのジャンルで外部委託がなされていないか伺う。 (3)これからは安易にコンサルに依頼するのではなく、意欲とアイデアを持つ職員を後押しし、部局長の責任で地域に密着した施策を推し進めることができるのではと考えますが、市長の考えを伺います。 以上、壇上からの質問といたします。〔降壇〕 ○議長(甲斐敏彦) 11番日高和広議員質問に対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(十屋幸平) 〔登壇〕おはようございます。 11番日高議員の御質問にお答えいたします。 まず、富高実業学校記念碑についてであります。 宮崎県立富高実業学校富高農学校は、現在の県立富島高校及び県立門川高校の前身として市役所敷地内にあったもので、そのことを示す碑が昭和46年1月に門川高校同窓会亮天会により設置されておりました。 この碑につきましては、現在、新庁舎建設に伴い、一時的に移設、仮置きしているところでありまして、今後は庁舎完成後の外構整備の中で改めて設置する予定としております。 次に、放課後児童クラブ放課後こども教室連携についてであります。 放課後こども教室では、夏休みなどの長期休業期間中には開設しない教室もありますので、長期休業中の放課後児童クラブへの加入を希望される場合には、受け入れを行っております。 また、教育委員会が所管する放課後こども教室推進事業運営委員会において、こども教室児童クラブの現況や課題などについて、それぞれ情報の共有と連携を図っているところであります。 最後に、コンサルタントの活用についてであります。 本市では、最上位計画である総合計画を初め、さまざまな分野において市の施策の方向性を示す計画等を策定しているところであります。策定に当たりましては、その内容や策定に係る事務量等も勘案しながらコンサルタントに委託する部分もありますが、最終的には市が主体となって総合的に判断し、決定しているところであります。 今後におきましても、職員の政策立案能力を最大限に生かし、コスト事務量等を勘案しながら、必要に応じて外部委託の活用を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 なお、その他の御質問につきましては、担当部長が答弁いたします。〔降壇〕 ○議長(甲斐敏彦) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長水野重信) 次に、放課後児童クラブ放課後こども教室の利用についてであります。 児童クラブは平成28年度に3クラブ、平成29年度に1クラブを増設し、定数を220名から380名に増員、現在10クラブで実施しておりますが、近年働く保護者がふえてきており、利用希望者も増加しているところであります。 平成29年度は新1年生の加入希望者が非常に多く、3年生の受け入れ希望に添えないクラブもありました。 一方、こども教室につきましては、現在のところ、利用申し込みがあった児童は全員が加入できる状況となっております。 次に、市内の保育園等ボランティア小学生を預かっている実態でありますが、自主事業として放課後卒園児のお子さんなどを中心に児童受け入れを行っていることは把握しているところであります。 働く保護者が増加する中、児童クラブ利用希望者は年々ふえてきており、児童クラブを設置・拡充するための空き教室を確保することが難しい状況となっております。 このような中、保育園等が独自に行っている学童保育を国の補助事業対象とするには制約もありますので、今後支援のあり方につきましては方向性を探ってまいりたいと考えております。 ○議長(甲斐敏彦) 総合政策部長。 ◎総合政策部長大石真一) 次に、定住促進事業についてであります。 平成28年3月に策定しました日向定住促進方針では、情報発信の充実、相談窓口サポート体制の構築、生活体験交流の場の創出、移住に関する地域資源等の活用を推進することとしており、これまでにお試し滞在施設の設置や空き家利活用促進事業補助金創設等に取り組んでまいりました。 国は、地方創生の一環として地方への移住を積極的に推進しており、自治体間競争も激化しておりますが、過度な経済支援は競争をいたずらにあおることになりかねず、定住促進方針策定委員皆さんからも懸念の声が上がっておりましたので、他市の取り組み等も参考にしながら、経済支援にかかわらず、必要な支援について調査研究してまいりたいと考えております。 次に、移住相談につきましては、年々増加傾向となっておりますが、現在は担当職員を配置し、関係機関連携して対応している状況であります。 専門相談員の配置につきましては、今後の移住相談件数やお試し滞在施設稼動状況を見ながら、検討してまいりたいと考えております。 ◆11番(日高和広) ありがとうございました。 まず、順番に沿って再質問をしたいと思います。 この質問をするに当たって、富高実業歴史についていろいろと調べてみたんですけれども、この富高実業が昭和4年4月1日にこの名前としてスタートしております。その前身からいきますと、大正時代までさかのぼるんですが、当時、昭和4年4月1日にスタートした時点で入学された方が、今、ざっくり計算してみますと100歳になられます。 先ほども答弁の中で出ました亮天会という門川高校同窓会の70周年の資料の中に、その当時は戦前ですので、この富高実業は13歳から入学だから、戦後六・三・三制に変わって、今の中学校1年ということで、私も調べてみてびっくりしました。 13歳で入学されて、当時、男子生徒が4年間、女子生徒が3年間、1学年1クラスで、珍しくその当時、共学であったということで、午前中に授業を受けて、午後に農業実習を行うと。その中には畜産、果樹とか畑でつくった野菜の販売まで生徒で行っていたと。今の中学校1年、2年生を考えれば、ちょっと想像もできないようなことだったんですけれども、その方たちは卒業後にそれぞれ専業農家になられた方、基幹産業は農業ですので、ほとんど農業のほうに従事されたんですけれども、その亮天会の名簿を拝見いたしますと、本当にそうそうたる、私どものような年齢の者でも、ああ、あの人だというメンバー日向、門川、入郷のほうにたくさんおられました。 この歴史というのは、私も昔、似たような話を若いころに聞きましたけれども、余り興味がなく、流していたと思うんですが、この年になってみると、日向の激動の時代にこの日向を担ってきたすばらしい方たちの母校であり、これだけ長い歴史があるんだなということを本当に実感しました。 これは先達の方たちの話を聞き知らなければ、もう知らないままになると私は思うんです。この日向市の歴史を刻んでこられたこの方たちを何らかの形で残すということをしないといけないと私は思うんですけれども、市長、この件といいますか、そういう思いについてどう思われますでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 日向市という地域、門川町も含めてですけれども、そういう歴史の中で、それぞれのすばらしい人材を輩出していただいたということは大変ありがたいと思いますし、また大事にしていかなければならないというふうには思っております。 ◆11番(日高和広) 当時、最初に入学された方が101歳ですので、平均寿命から考えると、このそうそうたるメンバーというのがほとんど残っていないと。また、質問の中で言いました、この土井晩翠東北大学の講師をされた宮城県の出身の方で、当時東北大学ではないんですが、現東北大学の講師を退職された後に執筆活動の中でこれを書いたのではないだろうかという推測しか今のところできません。 宮城県にあります土井晩翠記念館のほうでは、富高実業の校歌として書いた記録はございませんということで、この話を私に教えていただいた方もいろいろなところに手を回して、東京晩翠会の方とか、いろいろなところに手を回して調べたらしいんですが、ここはまだはっきりしていないところです。ですから、多分、監修であったのかもしれないんですけれども、記録として作詞は土井晩翠ということで、皆さん当時からずっと歌ってこられたというふうに聞いております。 監修であったとしても、実際に作詞されたかどうかは別としても、先ほど言いましたすばらしい歴史を持った富高実業を後世に残すためにも、私はこの質問をするために、そこの今新庁舎ができている角の公衆電話のそば、駐車場の角にあったそうです。私、不覚にも知りませんで、今それをちゃんと残すということで、完成後に戻すということなんですけれども、裏に年表が書いてあって、表に亮天会という名前を刻んで、記録として残っていると。富高実業の跡であるということなんですけれども、こういった当時の詳しいものを刻んだ記念碑として、ぜひ私としては後世に伝え残すために、この学校歴史を考えますと、年齢的にも、記録としても、もう多分、これがタイムリミットに近いんじゃないかと思いますが、そこら辺どう思われますでしょうか。市長でも、担当部長でも。 ◎市長(十屋幸平) 市制をしいたときに、60周年ですか、7巻ぐらいにまとめられた日向市の歴史を説いた本も、家族の写真とか、図書館にもありますけれども、その中をちょっと見てみないと、それぞれこの地域の学校がどうであったかとかいうのも多分収録されているかもしれませんし、あと富島高校が100周年を昨年迎えられまして、記念誌等も出ておりますが、その中に学校としてそういう資料があるのかないのかなども調べてみなければわからないというふうにちょっと思っております。 この石碑があったのは、私は記憶しておりまして、ちょうど曲がり角に木が植わっていまして、そこのところでちょっと隠れるようなイメージであったので、なかなかわかりづらかったのかなとは思っております。 私も土井晩翠のことをちょっと調べましたけれども、71校ぐらいの校歌をつくっておられて、それも、小学校から高校、全国にいろいろなものをつくっておられましたので、すごい方なんだなというふうに思いますが、私どもといたしましても事実かどうかというのを確認させていただきましたが、今、日高議員から御質問がありましたように、確約ができないということでありますので、これを実際に建立していくというのは厳しい状況ではないかなというふうに思っております。 ◆11番(日高和広) ありがとうございます。 先ほども言いましたように、作詞を実際にしたのか、監修であったのか、もう100年近く前の話ですので、これを確定させるのはなかなか難しいとは思うんですけれども、こういった歴史を、確かに市長の言われた日向市の歴史を刻んだ分厚い本は私も見たことはございます。当時のどこどこ地区の誰々さんの一家の記念写真が載っていたり、かなり詳しく書いてあります。けれども、これを今の学生にはもう無理ですけれども、若いと言われる人たちに知らしめるのは、まず不可能というか、見る機会がまずないと思うんですよ。 ですので、教育長にお願いします。これを何とか今の学生さんたちに、詳しくやる必要はないんですけれども、こういった時代があって、それも一つの形として、教育上も日向市として残すべきじゃないかと思うんですけれども、教育長としてはどういうふうに思われますか。 ◎教育長今村卓也) 昨年、私も富島高校の100周年の記念式典に参加させていただいて、富島高校のルーツがこの富高実業高校富高農学校にあるということを初めて認識をいたしましたし、延岡と門川と日向と富高と、いろいろな紆余曲折、綱引きがあって、この地にその学校が決まったという話もちらっと聞いたところであります。 そういう先人たちのいろいろな苦労もあったんだろうなというふうに思いながら、こういう歴史と伝統というのは、この地に生きる私たちも、子どもたちも含めてそうでありますが、非常に大切にしていく必要があるというふうに思っておりますので、そういう機会を見つけて、日向歴史といいますか、私たちふるさとの過去のことを含めて、ふるさとの時間とか、そういった中で扱えればなというふうには思っております。 ◆11番(日高和広) ありがとうございます。 亮天会という門川高校同窓会事業として作成して、据えられたものですけれども、ちょうど数えて100年近くになりますので、校歌についても、当時の学校歴史についても、戦後に六・三・三制になったというのは私も知っていましたけれども、戦前は13歳からそういった実業学校に行っていたということ自体を、これは調べるまで私も知りませんでしたので、こういったことを伝えるという意味で、何とか御一考願えたらと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、次に行きたいと思います。 放課後児童クラブ放課後こども教室ということで質問させていただいたんですけれども、先ほど連携ということで、夏休みには休校になりますので、その間移行するであるとか、そういうふうに答弁はもらいましたけれども、この全国調査の中で、連携状況という資料は都道府県レベルでの連携でありますとか、市町村レベルでの連携ということで、さきほど答弁いただいた、相互に交流がありますとか、夏休みだけ移動するというのが連携といえば、それも連携かもしれませんけれども、本来ならもっと深く連携をするべきだと思うんです。実行しているというか、策定しているが、都道府県調べでしたら50%、市町村レベル連携でしたら78%。 確かにそれなりの情報のやりとりがこども教室児童クラブの中であっているのかは知りませんけれども、実際に使う子どもたちからすれば、連携が行われているとはとても言えないと思います。 実際に行きたくても行けない。希望者はふえており、こども教室については利用希望者全員が加入できる状況となっておりますという答弁をいただきましたけれども、これは近くにそういう教室があるところだけじゃないですか。先ほど質問の中で言いましたように、ここは前後しますけれども、認可保育園などが休み期間中であるとか、本来なら未就学児童を預かればいいだけなのに、親のたっての希望で兄弟で、お兄ちゃん小学生で、小学校が終わった後に園に来る子どもたちが、私が調べただけでもかなりの数に上ると思うんです。ここで細かい数字は聞くなということですので、その人数についてはちょっと私も把握はできていませんけれども、そういった実態であるというのはちゃんと把握されているんですか。人数を聞いているんじゃないですよ、お願いします。 ◎健康福祉部長水野重信) ちょうど1年前ぐらいになりますけれども、各保育園認定こども園等に照会をいたしまして、どういうようなやり方で自主的に放課後小学生受け入れているか、何人程度小学生受け入れているか、費用負担はどういうふうになっているかということにつきましては、かなり細かな数字、金額等も含めて調査をいたしまして、内容については承知しているところであります。
    ◆11番(日高和広) この現状というのをいろいろ調べると、東京都であるとか、横浜市であるとか、連携プランがちゃんとした図式で、こうやって連携していますよというのが出てきます。しかし、地方にこれをあてはめられるかといったら、交通手段がありませんからまず不可能ですね。子ども小学校が終わって、放課後に隣り合わせの放課後こども教室児童クラブに行って、これが交互に連携するなんていうのは、まず日向では不可能だと思いますし、この連携という数字もかなり怪しいと思うんですけれども、この二つの制度ができたのは、互い違いにできたと思うんですけれども、本来ならできた時点で全生徒が希望すれば行ける。それも全部ですよ。海岸沿いの大きい学校ではなくて、小さい学校も全て対象になるようにすべきなのが、この制度の目的であり、本来あるべき姿だと思うんですけれども、市長はどう思われますか、この件について。 ◎市長(十屋幸平) 今議員がおっしゃいますように、東京都とかでは児童館とかいう名称のもとに建物があったり、そういうところで地域の方も含めて児童クラブという形で運営されているところもありますが、さまざまな地方と都市の条件の違いで、地方においてはそういうことが担われていないということ。 それから、先ほど児童クラブとそれからこども教室は制度上縦割りとなっておりますので、例えばものをつくるときにでも、児童クラブこども教室が併存できないという補助制度等、さまざまな課題があるというふうに認識しておりまして、できましたら、児童クラブに全員が入れるようなシステム、制度になれば一番いいのかな、望ましい形ではないかなというふうに思っております。 ◆11番(日高和広) 当然、誰が考えても、事業ができることで手厚いケアの恩恵を受けるという子どもと、遠方で、実質上、物理的に不可能だから、その恩恵にあずかれない子どもがいるのは、これほど不公平なことはないと私は考えるんです。 2年ほど前に実際にやっていらっしゃる園長先生からお話を聞きました。結局、預かっている園児たちのスペースをとるわけにはいかないから、かなり狭いところに小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんを上げるんですと。しかし、小学校の高学年ぐらいになったら体重も倍ぐらいになってきますよね。それでも親としては、お父さんもお母さんも働きに出ているから、子どもに居てもらうより、園長先生、預かってくださいと、お願いしますと拝み倒されて、ほとんど無償に近い。しかし、その子たちをずっと預かる間、放っておくわけにもいかないから、自分たちの仕事を疎かにとは言いませんけれども、結局2階と1階を上ったりおりたりしながら見ているというのが現状です。 おやつはあげるらしいですけれども、おやつの代金はちゃんと子どもたちの親から預かって。しかし、その中で、ただそこで遊んでおきなさいではいけないわけですから、やっぱり保育園先生たちも遊びを考えたり、自分のところの園児さんと一緒に遊ばせたり。だけど、けががあってはいけない。体力差もある。これだけのストレスを感じながら、もう本当にこれが終わる夏休みが終わるのが待ち遠しいとおっしゃっていました。だけど、ふだんの子どもたちの生活の中でも、暗くならないと帰ってこないから、6時ぐらいまでは預かってくれないかとか、そういうことも、結局地域に根ざしてそういう経営をされているわけですから、どんなにボランティア精神に近い、子どもが好きであっても、かなりなストレスだと思います。 もし、子どもさんがけがをされて、これが補償問題となったときには、これは許可制でも何でもないわけですから、多分市のほうでも認めてはいない。結局民事の訴訟問題に発展すると考えるんですけれども、だから私はここに早くから目をつけて、先ほど部長のほうから、独自に行っている学童保育を国の補助対象事業とするには制約があるとありましたけれども、これを補助で行わないといけないという法は多分ないと思うんです。それはそれで補助をいただいてやると。しかし、市のほうでそういうところに、保険だけでもいい、ちょっとした設備だけでも、設備を大幅に改修するとなるとまた話はちょっと違ってくるとは思うんですけれども、そういった考えというか、私は今まで考えつかなかったのかというのが不思議でならないんですけれども、どう思われますでしょうか。これは市長でも、部長でも。 ◎健康福祉部長水野重信) 民間の保育園皆さん方が、今議員がおっしゃったような状況を憂慮されて、大変厳しい状況の中にもかかわりませず、そういう子どもたち受け入れていただいているということについては、本当に感謝をしておりますし、市として何らかの支援策ができないかというのは、従来からいろいろ検討はしているところではあります。 ただ、私どもも日向市の子ども・子育て支援事業計画等をつくって、児童福祉の向上に向けた事業を推進しておりますけれども、現状としては放課後児童クラブの定数をふやす、あるいは現状では小学校1年生から3年生までを受け入れておりますけれども、国の考え方としては、もう小学6年生まで受け入れなさいというようなことも出てきております。そういうことを踏まえて、放課後児童クラブあるいは放課後こども教室の整備・拡充を図るということを現在は重点的に進めていこうという形で計画のほうも策定をしているところであります。 自主的に実施をしていただいている各保育園等かなり厳しい状況にあるというのは重々承知をしておりますけれども、そういう事情も勘案しながら、今後いろいろ支援すべき部分がないかどうか。特に国においては、全世代型の社会保障制度に切りかえようという方針の転換もなされておりますし、消費税の10%値上げに伴う動きの中で、待機者問題とか保育所の充実が報道されていますけれども、こういう放課後学童保育等についての支援策等が示される可能性もありますので、国の動きを十分注視しながら、そういう制度が新たに創設されるということであれば、当然採用について前向きに検討してまいりますし、先ほどお話があった万一に備えての保険料の行政支援等については、できないかどうか、十分前向きに検討していきたいというふうには考えているところであります。 ◆11番(日高和広) ありがとうございます。 どちらにしても、日向市内の小学生子どもたちが同じ条件で、保護者の都合であったり、子どもさん本人の希望であったりで、それには行きたくても行けないという状態が発生しているというのは間違いないと思いますので、また地域からどうしてもと頼まれて、子どもさんたちのために一生懸命やっていらっしゃるいろいろな園、大変な数だと思います。調べたものの見本をもらったんですけれども、多分当時はざっくりとした数字しか把握できなかったんですが、かなり保育園、幼稚園の方々が骨を折っていただいていると思いますので、これを市として、ただありがとうと言わずに、何とか最低限の補助をしてあげてほしいと思います。 次にまいりたいと思います。 次に、定住促進についてなんですけれども、実を言いますと、ある方、まだ若い方です、20代前半の女性の方が、サーフィンとか何とかは関係なく、日向に何かで訪れたんだと思うんですけれども、日向を気に入って、仕事を探していますと。その仕事をされている方が相談を受けて、そして若い、四国からの方でしたけれども、話を聞いて、日向市としては、住まいについては相談に乗っていただいて、それは名前は聞いていないんですけれども、総合政策課の方が電話を受けた後に、土日に電話でちゃんと御連絡いただいて、本当にその後も懇切丁寧に相談に乗っていただいた。それは、私は、その人は相談員と思っていましたけれども、相談員さんではないですね、職員の方です。職員の方が大した対応をされて、すごいなと私は思ったんですけれども、少なくともその女性の方は日向市に対して、温かい土地柄だなと、すごいなというふうに思ったと思うんです。 それで、これをずっと調べてみますと、お試し体験でありますとか、住宅をあっせんしますとか、あっせんだったら手数料を取らないだけで、不動産業の方でもできるわけで、何かちょっとした助けでもできないかなと思って、ちょっと調べてみましたら、延岡市のほうでは多額ではないですけれども、土地を一回に見にくるというので、交通費の補助が少しだけれどもあったり、私の記憶違いだったら申しわけございませんが、多分15年ほど前だと思うんですけれども、美郷町合併前の北郷村で、家族一同で移住いただいて、賃貸で15年間新築の家に住んでいただいたら、その物件を土地ごと差し上げますという、本当かしらと当時思ったんですけれども、当時私の近しい友達が、門川町の方でしたので、当時通勤が35分ぐらいでした。ですので、真剣に考えようかなというふうに相談を受けた記憶があります。私も普通のサラリーマンをしていましたので、それは本当の話かなと思っては聞いたんですけれども、当時多分物すごく目を引いたと思うんですよ。 ですので、甘えさせるというか、競争をあおるでありますとか、確かに至れり尽くせりで、その制度にのっかっていろいろな補助を受けて、結局定住しませんでしたというのも困るんですけれども、何かここで手を打たないと。日向市のホームページの中で日向移住定住促進協議会を設置しますと。そこの中にある、移住相談員という方。これは案ですので、たしか確定はされていないと思うんですけれども、答弁の中で聞いたんですけれども、実際に日向市でこの移住相談員と名乗る方は、結局いないということで間違いないでしょうか。 ◎総合政策部長大石真一) 移住相談員については、専任ではないんですが、一人増員して、移住専門の職員を配置しております。 ◆11番(日高和広) 相談員の配置につきましては、移住相談件数やお試し滞在施設稼動状況を見ながらとありますけれども、今さっき言ったように、移住したいんです、日向に住みたいんです、だから日向市役所に電話をして相談しますという方は、そうそうはいない、たまにはいるんでしょうけれども、インターネットでお試し滞在施設を見て、ちょっと行ってみようかという人はいるかもしれません。しかし、本当に個人的な民間の普通のつき合いの中で、日向市が気に入って、住みたいという方が全て相談するわけではないと思うんです。 ですので、こういう制度があります。相談員がいて、頼めばすぐに相談に乗ってくれますよといって、移住が決まって、定住が落ち着くまでをずっと寄り添うように相談するという相談員の方は、ぜひ私は必要だと思うんですけれども、市長、こういう考え方は間違っていないと思うんですけれども、どう思われますでしょうか。 ◎市長(十屋幸平) 今、日高議員がおっしゃいました例は、私に相談いただきまして、ある縫製会社から四国の27歳か8歳の方だったと思いますが、そこで総合政策課の担当のほうから市営住宅の紹介ということで対応させていただきました。 そういうことがありますので、先ほど部長が答弁しましたように、相談員としての位置づけではないんですけれども、職員をそういうふうに配置しているということで、そういうさまざまな情報がありましたら、それこそ議員の皆さんは、それぞれいろいろな形でお声を聞くと思いますので、ぜひ私どものほうにも、御相談をいただければというふうに思っていますし、また気軽に相談しやすいようなホームページ上のアクセスとかも含めて、対応していかなければならないというふうに思っています。 ◆11番(日高和広) 年齢が若いから、経済的にもなかなか余裕がないと。しかし、そういう意欲を持って、日向を新天地として捉えて考えるという方もおられると思いますので、この(2)で聞いています移住時の準備金の無利子貸し付けとかでも、大きな金額はちょっと無理とは思いますし、これをあそこに行けば借りられるぐらいに考えてもらっても困るんですけれども、しかし、日向市として進めていく施策の中で、移住定住を促進していくことにかなり本気度を日向市として見せないと、これだけの42事業所が、この協議会に携わっていると。それにプラス民間のNPO法人、いろいろな団体からNPO法人まで加わって協議会をつくるというふうになっていますので、本気度を見せるという意味でも、広く移住定住をウエルカムしていますよと広く知らしめる意味と、また思い切った施策をぜひ考えていただきたいと思います。 次に行きたいと思います。 このコンサルの業務に関して、委員会とかでずっと見ていたんですけれども、外部委託というのがかなり見受けられるようになったという感覚で私は捉えていたんです。この件についてどうだこうだということはないんですけれども、先日世界ジュニアサーフィン選手権が自他ともに認める成功をおさめたということで、これは職員の力と、大会にも行ってみましたけれども、おもてなし部会などは、職員の力だけではないと思うんです。民間も巻き込んだ上で、いろいろなおもてなしのアイデアを出して、短期間の中で、一生懸命その準備をして、これは職員のマンパワーによるところもかなりあると思います。 市民全体で取り組んだということで、ああいう成功があったんですけれども、そこにコンサルが入ることで、本来だったら職員がちょっと知恵を絞ればやれるんじゃないかなというふうに私は思うんですけれども、きのうの西村議員の質問の中でありました赤穂市の話ですけれども、職員にプレゼンをしていただいて、それに対してランキングをつけて提案制度をとっていると。また、意識改革もそこで行っているということなんですけれども、そういうコンサルに頼らずに職員できちんとアイデアを出して、それに対してトップが、上司が、しっかりと後押しをして、要するに責任は自分にあるんだけれども、君たちの自由にやってみよと、一生懸命やってくれと、そのかわりいい数字を残してくれということで、これはそういう体質の問題だと思うんです。 ですから、絶対にコンサルじゃないとできないことを委託することは全然やぶさかではないんですけれども、このコンサルに業務を委託するということになれ過ぎてしまっているのではないかなという気がちょっとするんですけれども、市長、お考えはどうですか。 ◎市長(十屋幸平) 今、日高議員が言われましたように、上司のあり方として、武雄市の樋渡市長がよく例に出されますけれども、あの方の言葉をかりると、ホウレンソウは要らないと。結果だけ出してほしいと。そのかわり責任は自分がとりますということで、図書館の中にCCCという形でいろいろやっておられますけれども、そういう考え方は大事だなというふうに思っておりますし、そういう意味にあって、先ほど私のほうから答弁させていただきましたように、いわゆるコンサルに任せなければならないところと、市の職員でやれるところはしっかりと線引きをしてやっていかなければならないと思います。 総合計画におきましても、ほぼ丸投げではなくて、これは職員のほうでしっかりと策定させていただきましたので、そういう意味におきましては、ものによって分けて、コンサルのお力をかりるところと、それから自前で職員が頑張っていくところと、そのすみ分けをしていく必要があるというふうに思います。 ◆11番(日高和広) 結局、答弁の中では、必要に応じて外部委託の活用を図る、そして職員の政策立案能力を最大限に生かすという、多分こういう答弁が返ってくるだろうと思っていましたが、私たちの感覚で見ていたら、いや、もっと市の職員の人たちは能力もあるし、私はできると思うんです。この感覚の違いを今ここで議論してもあれですけれども、私は絶対これはできると思うんです。 私どもが委員会のときにいろいろな説明をお聞きして、何となく、これはこういうふうにしたほうがいいんじゃないですかと。これが正しいのか、すばらしい発想なのかは別の問題として、ちょっとしかかかわっていないというか、説明を受けていなくても、私どもでもそういうふうに思うんですから、毎日その業務に携わっている職員の方々は、すごい発想を持っている方がおられると思うんです。 ですので、赤穂市を参考に云々かんぬんではないんですけれども、こういったものの能力を発揮するという意味で、そういうシステムというか、体質というか、そういうものをつくっていただいて、若いから発想がいいのではなくて、どの職員も、何も入ったばかりの職員であろうと、部課長級であろうと、同じレベルで、すばらしいものはすばらしいと言える環境をつくっていかないと、せっかくこれだけの優秀な人材が集まっているんですから、もったいないという思いで私はこの質問をしたんです。 すみません、私一人でしゃべってしまって、ちゃんと質問にはなっていないかもしれませんが、こういった思いでいるということです。このことについて市長、どう思われますか。 ◎市長(十屋幸平) 今議会におきましても、それぞれの議員の皆さんから、職員のあり方、それから提案制度のあり方などさまざまな御意見をいただきましたので、やはり風通しがよくて、そして職員の皆さんが自由に発想していけるような、市役所としての環境づくりは、私を含めて管理職がつくっていかなければならないというふうに思っていますし、先日もちょっとお話ししましたように、ちょっとしたアイデアであったりとか、他の部局のことであったりとかする場合でも、余計なお世話はしないんですけれども、いろいろなことをお節介程度にやっていって、それを聞く耳を持つという風土づくりもやっていかなければならないと思っておりますので、これからまた鋭意努力させていただきたいというふうに思っております。 ◆11番(日高和広) いろいろなところの先進市に視察に行かせてもらいますけれども、全国でも名をはせたところに行っていろいろな話を聞くと、すばらしい発想と、その方式をこちらに持ってくればどうのこうのという話ではなくて、すばらしい人材の話を必ず聞くことができるというのが、ここ何回か行った中での印象です。 ぜひ日向市としても、職員の方も今以上に頑張っていただいて、すばらしい日向市にしていただきたいと思います。 質問を終わります。 ○議長(甲斐敏彦) 以上で11番日高和広議員質問を終わります。 これで今定例会一般質問を終わります。 以上で、本日の日程は全部終わりました。 あす8日は午前10時から本会議を開き、市長提出議案の審議を行います。 本日はこれで散会します。 △散会 午前10時23分...